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第23回
・「50年目の郷とアキ」
・小さいゼンマイロボット
・宇宙怪人ササヒラー登場

2021-08-18

宇宙怪人ササヒラー登場

東風力研究所だより(その23)

 暑いですね~。今日は40℃を超える所もあるそうで。
 ポール星人に頼んで氷河期にしてもらえばどうだ。
 「零下140度」は、やり過ぎですね。-50℃くらいが、生きられる限界だそうです。
 ところで、ポール星人は昔、「小人宇宙人」と呼ばれていたが、今は「ミニ宇宙人」だそうだな。
 色々と気を遣わなければならない世の中なんです。
 ポール星人のエピソードは、「ウルトラセブン」の中で間違いなくベスト3に入る出来だ。猛吹雪の屋外、極寒の動力室、ポール星人がダンに語りかけるシーンなど、どこを見ても演出に隙がない。
 ネット情報だと、アメリカ版のポール星人は自らを「ダーゲン・ハッツ星」から来たと言ってるそうです。
 そこはポール星人よろしく、「ハッ・ハッ・ハッ」と笑うところだな。とにかく、こんなにクソ暑い日は、アイスでも食べながら「ウルトラセブン」を観るのが一番だ。

50年目の郷とアキ

 帰ってきたウルトラマン放送50周年を記念し、ちょっとした小説を書いてみたので、そのシノプシスを紹介する。
 教授は普段の言動に似合わず、メルヘンチックなところがありますね。
 うむ、高校の進路指導では理系でなく、文系を勧められたほどだ。脚本料は要らないので、誰か映像化してくれ。
 若い坂田アキと坂田健の配役はどうするんですか?
 そんなもん、CGに決まってるだろう。
 あんなに悪口言ってたのにCGですか?それから、坂田健が最期に、弟の次郎君のことを心配してないのは、どうかと思いますが・・・
 実は次郎は村野ルミ子と年の差結婚をしていて、幸せに暮らしておる。ただ、役柄上、61歳のジジイになっているので、今回は出番なしだ。
 って、出演者は全員、50歳以上になるんですが・・・

あらすじ)帰ってきたウルトラマンこと郷秀樹は、特命により地球、日本を訪れていた。宇宙人が地球を破壊するという情報があり、それを阻止するためだ。50年前、23歳の青年、郷秀樹は少年を救うため命を落とし、ウルトラマンと一体化した。このため、郷秀樹はウルトラマンと共にウルトラの国に帰り、現在はウルトラマンの意識と姿で暮らしている。何せ、寿命が数万年というウルトラマンにとって、50年などあっという間なのだが、人間、郷秀樹にとっては歳月の積み重ねは重く、その風貌はすっかり73歳の老人のものとなっていた。

 地球到着後、有力な情報も得られず焦る郷の前に、ナックル星人に殺されたはずの恋人坂田アキが当時の姿で現れる。動揺する郷だが、喫茶店でアキと対峙しテレパシーでその正体を見破る。アキはナックル星人ケイトと称する宇宙人の女性が変身した姿であった。ケイトは言う。「ウルトラマン、あなたがここに来ることは分かっていた。私の使命は、あなたの抹殺。アキの姿を借りればすぐに会えると思っていた」。地球を破壊しようとする企みは本当かと問い詰める郷に、アキに化けたケイトが突然苦しみ出し、涙を流して叫んだ。「助けて、郷さん」。驚く郷。

 聞けば、50年前、ナックル星人が坂田兄妹を惨殺した際、彼らは兄妹のDNAをひそかに採取し、再びの地球侵略に備えサンプルとして母星に持ち帰っていた。ナックル星人はそもそも高い変身能力を有するが、対象のDNAを体内へ取り込むことで、DNAに記憶された人格や記憶の一部を共有できるという。ケイトはアキのDNAを取り込んで以来、アキの優しい性格や幸せだった人生を知ることになり、郷の抹殺や地球の破壊と言う使命に疑問を待つようになったらしい。ケイトは言う。「坂田健」に変身したナックル星人の上司が、小型ブラックホールを地球の中心まで到達させようとしている。50年前の復讐として地球を完全に破壊するつもりだ。ウルトラマンに計画の邪魔をされないよう、ケイトは刺客として送り込まれたが、彼女はこのまま静かに地球で暮らしたい。計画実行は2日後だ。郷はブラックホールの位置情報と引き換えに、ケイトの条件を呑むことにする。

 秩父山中の現場に到着した2人。果たして、そこには坂田健に化けたナックル星人の上司が待ち構えていた。「郷・・・久しぶりだな」。2人を見つめる上司の様子がおかしい。坂田健の魂が、ナックル星人の陰謀を阻止しようとしているのか。健の情念を振り払うように巨大化した上司は、地中から強化改造された用心棒怪獣ブラックキングを呼び出し叫ぶ。「裏切り者のケイトと郷、いやウルトラマンを殺せ」。ウルトラマンに変身する郷、しかし改造ブラックキングは強く、ナックル星人とのダブル攻撃に苦戦する。その時、突然、ナックル星人上司が苦しみ出した。体の自由が利かないようだ。

 「郷、今だ」という健の声を聞いたような気がしたウルトラマンは、スペシウム光線を星人に放った。炎上して苦しむ星人。コントロールを失ったブラックキングはもはやウルトラマンの敵ではなかった。ブレスレットで50年前と同様、斬首された怪獣は地面に倒れこんだ。郷は変身を解き、元のサイズに戻ったナックル星人上司の元へ駆け寄る。驚いたことに、星人は坂田健の姿に戻っており、「アキを・・・アキを頼む」と言い残し事切れた。死んだ健の顔は、その思いをようやく郷に伝えられた安堵感に満ちていた。郷は溢れ出る涙を拭うと、再びウルトラマンに変身し、ブラックホールを宇宙に運び去り、安全な場所でそれを破壊した。

 郷と、ケイトとの別れの時が近づいていた。「郷さんにお願いがある」ケイトは言う。「アキはあなたとスキーをする約束をしていたようだ。それが果たせずに死んでしまい、大変、悲しい思いをしている。夢を叶えてやってくれないか」。郷は苦笑いをしながら、自分は70歳を超えた老人だ。18歳の女性とのデートはちょっと・・・と言い終わる間もなく、ケイトが郷に抱き着いてきた。ケイトが借りているアキの姿もまた、70歳前の老婦人となっていた。「郷さん、私はアキの寿命と同時にこの世での生を終えたい。あと何年、生きられるか分からないが、アキと共に生きて、死のうと覚悟した。だから、郷さんが許してくれるなら、アキの想いを大切にしてやりたい」。
 郷はウルトラサインでウルトラの星に「全て解決。明日、地球を発ちます」と連絡を入れるや否や、アキの手を取り車に向かって駆け出した。失われた50年間の幸せを取り戻そうとせんばかりに、はじけそうな笑顔で。今は夏で雪こそないが、行先はもちろん、蔵王の山だ。(完)

愛すべきロボットたち 第10話「小さいゼンマイロボット

 久しぶりのこのコーナーでは、手のひらサイズの小さいロボットを紹介します。小さいと言っても、きちんとゼンマイで歩くものばかりです。小さいロボットが好きな訳は、私の背が高いことと関係があるかもしれませんが、第4回目の記事で紹介したICロボット(ヨネザワ製)の影響がやはり強いと考えています。今回は、お気に入りの3体を紹介します。

ミニズーマーロボット、ブリキなかよしロボ、SOFT VINYL WALKING ROBOT
:「ミニズーマーロボット」、:「ブリキなかよしロボ
:「SOFT VINYL WALKING ROBOT

1)ゼンマイ式 ミニズーマーロボット
 2019年10月に閉鎖したブリキ工場「三幸製作所」で作られていた、恐らく日本最小のゼンマイブリキロボットです。背丈は5.4cmほどです。国産ブリキのおもちゃは、何れ姿を消すことになると思いますが、ブリキのおもちゃに囲まれて過ごした幸せな子供時代を、私は忘れることはないでしょう。
2)ブリキなかよしロボ
 「株式会社マクロス」という商社が扱っていたロボットで、4種類ほどが確認されています。実は、1997年8月にスイスのルツェルンという街の露店で9CHF(当時のレートで約700円)で買いました。中国製と知っていましたが、ブリキのロボットを手にしたのは子供の時以来なので、衝動買いしてしまいました。背丈は8.3cmほどで、オークションでは良く目にするロボットです。
3)SOFT VINYL WALKING ROBOT
 詳細は分かりませんが、「株式会社熊谷本店」という会社が扱っていたソフビ製のロボットです。何種類か確認されています。背丈は8cmほどです。ブリキでなくても、十分ロボットらしい可愛い出来です。

ミニズーマーロボット
ブリキなかよしロボ
SOFT VINYL WALKING ROBOT

祝!帰ってきたウルトラマン放送50周年 勝手に記念 ソフビ電動化計画
(No.17 宇宙怪人ササヒラー)

ソフビ電動化計画「宇宙怪人ササヒラー」
2014年完成

 同プロジェクトで紹介する怪獣も、あと3体となりました。今回は、第48話「地球頂きます!」に登場する「ササヒラー」です。私はこのエピソードが大好きで、特にラスト、車中でしゃっくりをして「なまけ病」再発かと驚く郷にかぶさる鐘の音のシーンが秀逸だと思います。ササヒラーは怪獣か宇宙人かよく分からない名前ですが、脚本家小山内美江子さんの本名「笹平」美江子から命名されたと聞いて納得です。
 電動化ですが、ブルマァクのソフビ人形を使用しています。オリジナルは出荷数が少なく、大変な高額で取引されることもあるソフビらしいのですが、私には千円で購入した再販品で十分です。この「ササヒラー」は、駆動部設置に制限がある人間型のソフビなので、例によってドライブベルトを用いた単純な車輪走行としていますが、一工夫あります。写真に示す通り、走行用のタミヤ「ユニバーサルギヤボックス」の2mm出力シャフトにピニオンギヤをかぶせ、モーターの代わりに「ミニモーター標準ギヤボックス 」を動かすことで、方向転換用のピンを上下させています。このように面倒なことをする理由は、方向転換させるスピードをできるだけゆっくりにしたいからです。また、頭部のスイッチで、ササヒラーとヤメタランスの劇中のセリフの一部を再現できるようにしました。さらに、電池ボックスには、バンダイHGシリーズ「ヤメタランス」の背中をくり抜き使用するなど、色々なトライをした思い出深い一品です。