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第30回(最終回)
・さらば東風力研究所!希望の空へとんで行け!
・「帰ってきたウルトラマン」をもっと知るための書籍
・大相撲東風場所(特別編)

2021-10-20

さらば東風力研究所!希望の空へとんで行け!

東風力研究所だより(その30)

〇(前回までのあらすじ)大手玩具メーカーのパンダイ、大手ゲームソフトメーカーのニャンテン堂、大手TV製作会社のつぶらなプロを敵に回した東風力研究所は、3社からの警告を無視し続けた結果、これらの会社との全面戦争に突入した。微動戦士パンダムなど巨大ロボットで攻めてきたパンダイ軍に対し、所長の東風太郎教授ミトリ商会のロボット軍団で応戦し善戦するが、突如現れた郷ひでぶが変身するウルトラ人ジャッキーが誤ってスベリウム光線を研究所のロボット軍に発射し全滅させる。業を煮やした教授は切り札の発破ロボを自爆させ、敵将のタムロ・レイジ以下、パンダイ軍を全滅させることに成功する。しかし喜びもつかの間、今度はラリオの大群を引き連れたニャンテン堂軍と、ウルトラ人たちを引き連れたつぶらなプロ軍が攻めてきて、窮地に陥る。教授は山中湖と研究所をつなぐ導水管を爆破し、研究所を水没させる最後の作戦を実行するため、1人研究所に戻る。一方、教授が体内に仕込んでいたジェット・ジャイガー・ユニットで突如巨大化した助手の東風ジローは、ウルトラ人たちを食い止めるため、つぶらなプロ軍に攻撃をしかけるが・・・


 ぶもー。
〇巨大化し、我を忘れたジローは、ウルトラ人たちに襲い掛かった。さしものウルトラ人たちも、狂ったロボットの猛攻撃に一瞬ひるんだが、すぐに、それぞれが光線技を発射した。
 あちち、一斉に光線技とは卑怯な。
〇その時、ひとりの男がウルトラ人たちの前に立ちはだかった。ウルトラ人先生こと、ショパン矢的だ!
 みんな、やめるんだ。イエティ!
〇矢的は、ウルトラ人イエティに変身すると、ジローに話しかけた。
 ウルトラ人は1人ひとりがヒーローであり、ウルトラ人シリーズは戦隊モノではない。大勢で1人の敵をやっつけるのは、我々の流儀に反する。どうだろう。ここは1対1の戦いで決着をつけるというのは。対戦相手は君が選べばよい。
 さすがは教育者。では、イエティさん、あなたと勝負しましょう。
〇頑張って~!イエティの恋人、ユリアン・レトリーバーが手を振っている。
 いざ、勝負!


〇一方、教授は研究所の中でラリオの大群と戦っていた。ラリオはその名の通り、いかれた眼差しで次々に教授に襲い掛かってくる。
 東風力ビーム!
 儲かってまっか?ほなボルテッカ三段返し
 オーロラプリズ魔返し!
〇教授は次々、必殺技を繰り出すが、ラリオは相変わらず飛び跳ねながら、こちらへ大挙向かってくる。そのうちの一匹が、研究所内の温室に侵入した。
 わーい、きのこ、きのこ。
〇ラリオは、温室で栽培されていたマダンゴキノコモルグスキノコルゲンなどのキノコに触れると、むくむくと巨大なスーパーラリオに変身した!
 しまった、スーパーラリオは一度の攻撃では死なん。もはや、ここまでか・・・
〇肩を落とす教授の前に、突然、ひとりの風来坊が姿を現した。
 やや内角をねらい、えぐりこむように打つべし、打つべし、打つべし!
〇テニスのラケットで強烈なジャブを3発食らったスーパーラリオは、ラリオの姿に戻り死んだ。
 おお、あなたは第3回東風主義で限定公開された、西高テニス部エースのジョーみ」こと、岡丈美さん!
 へへ、「かまきり夫人力石麗香との対戦ですっかり遅くなっちまった。さあ、どっからでもかかってきやがれ、このいかれ野郎ども!
 よし、後は頼みましたよ、ジョーみさん。

パルタン星人Jr.

〇ジョーみは、ラリオ軍団と一人で大乱闘を始めた。さすがに、ウルフ緑川の顎を破壊し、ゴロマキ近藤をぶちのめしただけのことはある。その隙に、教授は研究所の最上階へ急いだ。しかし、その様子をモニターで見つめる怪しい影が・・・
 ふふふふ、馬鹿めが。筋書き通りに飛び込んでくるわい。


〇研究所の外では、ジローにぼこぼこにされたイエティの横で、ユリアンが泣いていた。イエティは、令和の夏には弱かったのだ。
 私の勝ちです。皆さんは、つぶらな倉庫にお帰り下さい。
〇ウルトラ人たちが、ぶつぶつ言いながら研究所を去ろうとしたその時、「ちょっと待った!」という声とともに、宇宙警備隊のソフィーウルトラセップンウルトラ人ダロウが飛んできた。ソフィーは、「イエティが何を言ったか知らないが、ブログで警備隊隊長の私を馬鹿にした罪は万死に値する」と言い、攻撃を仕掛けてきた。そうだ、そうだと帰り支度をしていたウルトラ人たちも、再びジローに襲い掛かった。さすがのジローも、ウルトラ人たちの猛攻撃の前に、刀折れ矢尽き、とうとう地面に倒れこんだ。
 教授、すいません・・・

ゴジラースとアンヌ秀明

〇その時、大きな咆哮とともに巨大な怪獣が現れ、ウルトラ人たちに向かって火炎攻撃を仕掛けてきた。
 あれは、ゴジラース。なぜ、ここに・・・
〇散り散りに逃げるウルトラ人たち。ゴジラースの身長は120mと、ウルトラ人の3倍はあるのだ。その手の上には、1人の男の姿が・・・
 あなたは、映画監督のアンヌ秀明!ということは、あれはシン・ゴジラース
 そうです。あなたたちがCGの力を信じないので、それを証明するためにやってきました。CGの良さをもっと宣伝してもらわないと、製作中の「シン・ウルトラ人」や「シン・お面ライダー」の観客動員に影響しますから。
〇勇気づけられたジローは再び立ち上がり、「シン・新おばけのO太郎」も映画化してください、と叫びながら、ウルトラ人たちに向かっていった。


〇研究所の最上階に到達した教授は、いよいよ起爆装置に手をかけた。その時、大きなハサミが教授の手を払いのけた。
 貴様は、パルタン星人Jr.!なぜ、ここに。
 お前たちが、ウルトラ人の最大のライバルはゼットムとか言って、わが一族をないがしろにしたから、この機に乗じて復讐に来たのだ!見るがいい。

ピルガモ

〇Jr. の背後から、巨大なロボットが姿を現し、教授に向かってきた。
 ははは、これが俺のピルガモ作戦だ。
これがパルタン星人Jr.の恐るべき作戦であった。卑劣極まるロボット怪獣ピルガモ作戦。ピルガモは、山梨県のせん滅と、東風力研究所破壊、教授とジロー壊滅の使命を帯びた悪魔の使者であったのだ。
 オバー(お婆)!シューティングビースス・スティンガー・フェノメノン!
〇教授の必殺技もピルガモには通用しない。教授は部屋の隅に追い詰められた。危うし教授!次の瞬間、ぶんという音とともに、ピルガモの片腕は宙を舞った。剣を片手に姿を現したのは、1人の素浪人だった。
 あなたは、往年の名俳優、近衛十四松が演じる花山兵庫さん!
 俺のことを忘れず、取り上げてくれたので、礼を言いに来たぜ。さあ、かかってこい。
〇さすがは剣の達人、花山兵庫。ピルガモはあっという間に切り捨てられた。次に兵庫は、パルタン星人との間合いをじりじり詰めた。パルタンはすっかり観念した様子で、
 俺は負けたのではないぞ。勝負はまだ、1回の表だ。必ず、お前の命を貰いに来る。さらば、東風太郎!
と言うが早いか、空へ向かって飛び立った。教授は、逃げるパルタンに向かって、光線を発射した。
 ゼペリューム光線
〇Jr.は背中に大やけどを負い、「せいじ~」と叫びながら地面に墜落していった。
 切り札は最後まで取っておくものだよ。勝負は1回でも、コールドで私の勝ちだ。
〇そこへ息を切らせながら、ジョーみが階段を駆け上がってきた。
 駄目だ、あのいかれた連中は数が多すぎる。もうすぐ奴ら、ここまで上がってくるだろう。俺らがここで時間稼ぎしている間に、時限爆弾のスイッチを押して、あんたは非常口から逃げな。
 しかし、お前さんたちはどうなる?
〇ジョーみと兵庫は顔を見合わせ、ほほ笑んだ。
 気付いてなかったのか?こちとら、とっくに燃え尽きて、真っ白な灰になってるさ。
 拙者も、息子の梅方弘樹釣りばかりしているのが退屈で、ちょっと遊びに来ただけだ。時が来ればあちらへ戻る。
 そうでしたか。この御恩は忘れません。私も病気で、近いうちにそちらへ参りますので、よろしくお願いします。
〇教授はそう言い残すと、時限爆弾のスイッチを入れ、非常口から部屋を出た。と同時に、何百というラリオの集団が部屋の中に押し寄せてきた。
 さあ~、久しぶりに腕がなるぜ!
 なるほど、あれが野獣の眼か・・・さて、終わったらおからとうまい酒が待っておる。いっちょ、やったるか!
〇ジョーみと兵庫は、ラリオの集団の中に果敢に飛び込んでいった。


〇3,2、1・・・ドカーン!山中湖と研究所をつなぐ巨大な導水管が爆発で吹っ飛び、大量の水が激流となって山を駆け下った。裾野の研究所はあっという間に水没し、しばらくの間、屋上までどす黒い水に覆われていたが、やがて水は引き、大量のラリオの死体が水面に浮かんできた。これを見たニャンテン堂軍は撤退を開始し、つぶらなプロ軍もウルトラ人たちがゴジラースに蹴散らされたため、やがて引き上げていった。

 教授~!無事でしたか!
 おお、水に浸かって普通のサイズに戻ったようだな。良かった。
 しかし、私たちは全てを失いました。
 そうでもないぞ、ちょっとこっちへ来てみろ。
〇教授たちは秘密の通路から、研究所の地下深くへと降りて行った。地下には大きな格納庫があり、ジローが目にしたものは、真っ赤な巨大戦闘機であった。
 私がひそかに開発していた、移動基地のジャンポール・フェニックスだ!さあ、行くぞ、ジロー。
 はい、ここは危険ですから、またどこか別の地で、活動を再開しましょう。
 僕らの夢、でっかい希望、ああ不死鳥~♪
〇ジャンポール・フェニックスは夕陽に向かって飛び立っていった。それを笑顔で見送るウルトラ人ジャッキー、ゴジラースの姿があった。さようなら、東風力研究所、さようなら、教授とジロー。(完)

ジャンポール・フェニックス

「帰ってきたウルトラマン」をもっと知るための書籍

 最終回は、「帰ってきたウルトラマン」放送50周年を記念して、同番組についてさらなる情報を得るための書籍を、初版の発行年度順に紹介していきます。もちろん、全ての関連図書を網羅している訳ではなく、私の手持ちのものだけです。特に近年、発刊されたものはネタ切れで目新しさがないと思われるので、あまり購入していないことをお断りしておきます。

小学館 怪獣図解入門

1)小学館入門百科シリーズ18「怪獣図解入門」(構成・解説:大伴昌司小学館、1972.7初版発行)
 このシリーズは、15「ウルトラ怪獣入門」とともに、当時の子供たちの愛読書でした。息の長い本で、平成新装版はまだ手に入ると思います。朝日ソノラマの「怪獣解剖図鑑」に掲載されていた怪獣に加え、帰ってきたウルトラマンからは実に29体の怪獣が取り上げられています。

勁文社 全怪獣怪人大百科

2)ケイブンシャの大百科「全怪獣怪人大百科」53年度版(勁文社、1977.12初版発行)
 「帰ってきたウルトラマン」に特化した本ではありませんが、第2次怪獣ブームの最中、いろいろな番組の怪獣・怪人を調べるのに重宝したので取り上げておきます。この53年度版は、記念すべき背番号1を背負っています。

勁文社 ウルトラマン大百科

3)ケイブンシャの大百科「ウルトラマン大百科」(勁文社、1978.8初版発行)
 朝日ソノラマ「ファンコレPARTⅡ」より早く、「ウルトラマンレオ」までの7作品を取り上げた本だったので、当時よく売れたと思います。執筆者・協力者には現在も活躍されているライターの方が多く、各作品の情報は正確で漏れなく網羅されていると思います。

朝日ソノラマ ウルトラマンPARTⅡ

4)ファンタスティックコレクションNo.10「空想特撮映像のすばらしき世界 ウルトラマンPARTⅡ」(朝日ソノラマ、1978.12初版発行)
 第2次怪獣ブームの火付け役を果たしたファンコレNo.2「空想特撮映像のすばらしき世界 ウルトラマン」発行から7か月、待ちに待った第2弾の発行でした。第2期ウルトラシリーズには厳しい評価をしており、ファンの反発もあって、増補・改訂版では一転、評価する記事も追加したようですが、初版に書いてあることは「完全に正しい」と思います。熱狂的なウルトラファンであった小学生の私が、「ウルトラマンA」の途中から一切、「ウルトラ」を観なくなりましたが、あの時代に視聴者だった人間の多くが、同じ意見を持っているのではないでしょうか。

朝日ソノラマ 華麗なる円谷特撮の世界 ミラーマン、ジャンボーグA、ファイヤーマン

5)ファンタスティックコレクションNo.16「華麗なる円谷特撮の世界 ミラーマン、ジャンボーグA、ファイヤーマン」(朝日ソノラマ、1979.9初版発行)
 「帰ってきたウルトラマン」には関係がない書籍ですが、「ミラーマン」に関する酒井敏夫氏の記事が、「帰ってきた~」製作前後の特撮をめぐるゴタゴタ話に終始していて、凋落の東宝映画に対する円谷プロの非礼さに対し怒りの矛先を恩人である円谷一社長に向けるなど、酒井氏の恨み節とも取れる内容になっています。こうした事実を知って観るのと観ないのでは、「帰ってきた~」の見方も変わってくると思いますので、参考のため紹介しました。

朝日ソノラマ 隔月刊 宇宙船

6)隔月刊「宇宙船」Vol.19(朝日ソノラマ、1984.8発行)
 「帰ってきたウルトラマン」の特集が掲載されています。まだ若かった団次朗(当時)氏と榊原るみ氏の対談は、団氏が「当時、榊原氏に恋していた」と迫ると、榊原氏が「団氏には恋人がいたじゃない」と返すなど、必見の内容です。


朝日ソノラマ 帰ってきたウルトラマン怪獣事典

7)宇宙船文庫「帰ってきたウルトラマン怪獣事典」(朝日ソノラマ、1986.3初版発行)
 基本的にはハンディタイプの怪獣図鑑ですが、怪獣以外にも珍しい写真が多く掲載されており、お買い得です。ファンコレでは、とうとう「帰ってきたウルトラマン」のフィルム・ストーリー・ブックを出してくれませんでしたが、後に紹介する写真を中心としたビジュアル本で補ってくれました。

講談社 ウルトラマン大全集Ⅱ

8)テレビマガジン特別編集「ウルトラマン大全集Ⅱ」(講談社、1987.8.15初版発行)
 この本と4)のファンコレを揃えれば、第二期ウルトラシリーズに関する必要な情報は全て手に入るのではないでしょうか。同書の「3大クリエーター座談会 ウルトラシリーズの碑」は、当時の橋本洋二プロデューサーとシナリオの金城哲夫氏、市川森一氏との関係性を窺い知ることができ、大変興味深い内容です。また、「帰ってきたウルトラマン座談会」には、珍しく三井恒氏、塚本信夫氏も参加していて、撮影時の貴重な裏話を聞くことができます。 

朝日ソノラマ 帰ってきたウルトラマングラフィティ

9)宇宙船別冊「帰ってきたウルトラマングラフィティ」(朝日ソノラマ、1987.8.25発行)
 カラー頁と白黒頁が交互のため、白黒写真が多くなっていますが、出演者たちのスナップ写真掲載で本書の右にでるものはありません。怪獣も珍しいアングルの写真が多く、ファン必携の貴重な資料本です。

風塵社 ウルトラマンダンディー

10)「~帰ってきたウルトラマンを演った男~ウルトラマンダンディー」(著者:きくち英一風塵社、1995.8初版発行)
 俳優きくち氏の半生を語る図書かと思いきや、その部分は申し訳程度で、きくち氏が河崎実氏と一緒に「帰ってきたウルトラマン」全話を振り返るのと、河崎氏と団時朗氏との三者対談に大半の頁が割かれています。きくち氏が、「ウルトラマンA」の着ぐるみアクター要請を断る程、「帰ってきた~」で精神・肉体の限界まで演じていたことを知って驚きました。一方、河崎氏が団氏との対談に夢中になり過ぎて、肝心のきくち氏の話があまり聞けていないのは減点です。

辰巳出版 帰ってきた帰ってきたウルトラマン

11)タツミムック「検証・第2次ウルトラブーム 帰ってきた帰ってきたウルトラマン」(辰巳出版、1999.3初版発行)
 これは蔵書の中でもピカ一の良書です。色々な切り口で作品を分析していますが、その記事どれもに感心し、唸らされます。作品を良く知り、愛しているライターでないと書けない内容です。「『帰ってきたウルトラマン』における兄弟の考察」や「また帰ってきたウルトラマン~ウルトラマンジャックと呼ばれて~」なんかは、何回読んだか分からないほど面白かったです。

竹書房 ウルトラマンプラモデル大鑑

12)「ウルトラマンプラモデル大鑑」(著者:血祭摩利竹書房、2002.10.4初版発行)
 これまで発売されてきたウルトラシリーズのプラモデルを、ほぼ網羅した恐るべき本です。図書館で偶然、手にして、すっかり魅せられてしまいました。「帰ってきたウルトラマン」では、ブルマァクのゼンマイ「アーストロン」、「デットン」の実物写真を初めて掲載しました。マルサンの電動怪獣などは、子供の頃、模型屋でも見たことがなく、同書で初めてその全貌を知りました。

竹書房 光の戦士三十五年の歩み ウルトラマン画報

13)「光の戦士三十五年の歩み ウルトラマン画報」(竹書房、2002.10.4初版発行)
 上記と同時に発行されました。上下巻で、「ウルトラマンコスモス」までに登場した1,600体の怪獣をオールカラーでコンプリートしています。何といっても、これまでの怪獣図鑑に比べ画像が圧倒的に鮮明です。メイツ星人の比較的鮮明な(恐らくデジタル処理している)カラー写真が掲載されたのは、初めてではないでしょうか。

双葉社 帰ってきたウルトラマン大全

14)「帰ってきたウルトラマン大全」(編著:白石雅彦荻野友大双葉社、2003.1初版発行) 
 総頁数323と、圧倒的ボリュームを誇る同書。「帰ってきたウルトラマン」への愛に溢れています。巻末の関係者インタビューも豊富で、資料としても一級品。各話解説に、いささか同人誌的なノリを感じる点は個人的に減点です。

朝日ソノラマ 帰ってきたウルトラマンアルバム

15)ファンタスティックコレクション「ウルトラシリーズ 帰ってきたウルトラマンアルバム」(編集:竹内博朝日ソノラマ、2003.2初版発行)
 竹内博こと、酒井敏夫氏が手掛けた写真集。現存するプリント写真にできるだけ拘り編集された労作。目を見張る程、珍しい写真が多く掲載されている訳ではありませんが、この仕事がなければ逸散していた写真も多かっただろうと思うと、氏の功績はもっと評価されて然るべきと思います。朝日ソノラマ発行の最後の「帰ってきた~」関連図書でもあります。

たちばな出版 帰ってきたウルトラマン大百科

16)復刻版「帰ってきたウルトラマン大百科」(たちばな出版、2003.4初版発行)
 巻末にきちんと書かれていますが、オリジナルは1990.12発行の勁文社版です。基本は子供向きなので、「ウルトラマンジャック」で統一していますが、「坂田さん、名セリフ集」、「怪獣分類ものしり学」、「全話予告集」など、これまでに無かった切り口で、目の肥えたファンも満足させる内容となっています。

ジェネオン・エンタテインメント 帰ってきたウルトラマン1971

17)「帰ってきたウルトラマン1971」(編集:金田益美ジェネオン・エンタテインメント、2006.6初版発行)
 放映当時の世相と共に、「帰ってきたウルトラマン」の世界をビジュアルで振り返るブックと、特典映像・音声を収録したDVDがセットになった豪華本です。何といっても貴重なのは、全日空機衝突事故の特別番組のため、放送が1週間順延された第18話の、郷秀樹によるお詫びナレーションが収録されていることです。

ネコ・パブリッシング ウルトラ怪獣ソフビ完全アルバム

18)ガレージライフ10月号増刊「ウルトラ怪獣ソフビ完全アルバム」(ネコ・パブリッシング、2008.10発行)
 「ウルトラQ」から「ウルトラマンレオ」までの、いわゆる「マルブルタイプ」の怪獣ソフビを集めた写真集。写真のバックが全て黒で、ライティングによっては細部が見えないソフビがあるのは減点ですが、色々なバリエーションまで全て網羅しており、ユーズド品を購入する際には重宝します。

講談社 ウルトラマンが泣いている

19)「ウルトラマンが泣いているー円谷プロの失敗」(著者:円谷英明講談社、2013.6初版発行)
 負けた側の泣き言と思う方がいるかもしれませんが、読後は色々なことを考えさせられます。「ウルトラセブン」、「帰ってきたウルトラマン」のような作品は、企業が多くのステークホルダーとの関係性に喘ぐ現代社会では、簡単に生み出せないことが分かります。円谷プロが生き残り、まがいなりにも半年ごとに新しいウルトラシリーズが見られるだけで良しとするという考えも確かにあると思います。しかし、現経営陣がウルトラマンというコンテンツが生み出す利益にしか興味がないなら、これからも過去の財産を食いつぶすしか道はなく、新しいセブンやジャックが(そしてティガすらも)我々の前に姿を現すことはないでしょう。

KKベストセラーズ 語れ!ウルトラマン 兄弟激闘編

20)ベストムックシリーズ23「語れ!ウルトラマン 兄弟激闘編」(KKベストセラーズ、2013.10発行)
 当ブログでも何回か紹介しましたが、本当に面白い本です。「ウルトラ怪獣進化論」の様にユニークな記事だけでなく、「昭和ウルトラ『特撮技法』の秘密と超迫力ベストシーン」の様に見ごたえのある記事もあります。ただし、巻頭の「70年代エピソード総選挙BEST30」の第1位がウルトラマンAのバラバとエースキラーのエピソード、第2位がタロウのバードン3部作になっていることに、世の中の認識はこうなのかと愕然としました(グドンとツインテールの回がこれら作品より下の3位なんて信じられません)。

マガジンハウス 大人のウルトラマン大図鑑

21)マガジンハウスムック「大人のウルトラマン大図鑑 第二期ウルトラマンシリーズ編」(マガジンハウス、2014.1発行)
 何となく上記と似たような感じのムックですが、「秘蔵メイキングスチール」、「円谷怪獣キング・オブ・キングス」、「着ぐるみタイプ別 70’s円谷怪獣カタログ」など、それなりに面白い記事も多くあります。また、オールカラーの「70’s円谷怪獣空想絵師列伝」は壮観で、怪獣のデザイン画だけで十分、展覧会が開催できることを確信させます。

小学館 学年誌ウルトラ伝説

22)「学年誌ウルトラ伝説」(編集・執筆:秋山哲茂小学館、2017.7初版発行)
 当時、「小学〇年生」を愛読していた人にはお馴染みの、ウルトラ特集記事だけを集めたすごい本です。他では見ることのできない、熱気を帯びたウルトラワールドに圧倒されます。特に「帰ってきたウルトラマン」最終回の告知とともに紹介されている「ウルトラマンA」ならぬ「ウルトラA」の記事は懐かしく、涙ものです。

ネコ・パブリッシング エンターテインメントアーカイブ帰ってきたウルトラマン

23)エンターテインメントアーカイブ「帰ってきたウルトラマン」(編集:中村宏冶ネコ・パブリッシング、2018.1発行)
 私が保有している最新かつ最後の書籍ですが、緻密な人間描写が魅力の同作品に対し、内容はと言えば怪獣写真のオンパレードで、読者に何を伝えたいのかよく分かりません。同じシリーズの「ミラーマン」も同じで、怪獣ばかり紹介するのは作品への無理解、愛情のなさとしか思えません。まあ、ドラマの内容より怪獣やメカの方が大事だ、という人も世の中にはいるでしょうから、そういう人にはお薦めの本です。

大相撲東風場所(特別編)

 プレトーナメントを含む全取組から名場面をピックアップしましたので、以下に紹介します(総集編で取り上げたものは除く)。少し長いので、時間のある時にご鑑賞いただければと思います。

大相撲東風場所 名場面集

おわりに

 2021年2月に開始した東風主義ですが、当初の予定通り30回を消化しましたので、今回を持って最終回とさせていただきます。これまでご愛顧いただいた皆様には、心より感謝・御礼申し上げます。70年代にしては、ウルトラシリーズに偏重し過ぎで、仮面ライダーを含む東映もの、その他番組やアニメを扱ってないじゃないか、とご不満な方も多くいらっしゃったかと思いますが、皆様に情報提供できる資料や映像、玩具をウルトラシリーズほど保有していなかった、ということでご容赦下さい。さて、今後は当面、仕事に専念する予定ですが、また、何らかの形で情報発信できればと思っています。東風主義は毎回、拙い英訳版もアップしておりました。タイトル下にある「Please select a language.」でEnglishを選択いただければ、英語版に切り替わります。英語版にしかアップしていない画像などもありますので、お時間があるときにご覧ください。英語ではこんな表現しないよ、とかのご指摘は大歓迎ですので、「お問い合わせ」または「Contact Us」よりご連絡いただければ幸いです。それでは皆様、ごきげんよう。さようなら。 

                                       2021年9月
              東風太郎