Please select a language.

第6回
・シン・ゴジラと例の宇宙人
・ダイナマイトロボ
・宇宙大怪獣ベムスター登場

2021-06-18

東風力研究所だより(その6) 

タイトル「宇宙大怪獣ベムスター登場」

 映画「シン・ウルトラマン」の公開が、延期されました。
 公式サイトの動画を見ると、ウルトラマンのビジュアルが初期発表に比べて「普通」になってきているのが気になるな。玩具メーカーからのプレッシャーでないことを祈る。あと、ネロンガやガボラらしき怪獣も出ているが、現段階ではCG感が強すぎる気もする。
 教授は「シン・ゴジラ」はどのように捉えているのですか?
 一言だけ言わせてもらうと、それまでの緊張感に対しラストが物足りなかった。例の鉄道会社は絶対、あんな荒唐無稽な作戦に協力しないし、コンクリートポンプ車がブームを上げてゴジラに接近し、口に薬品を投入するのもリアリティに欠けると思った。
 教授はシン・ゴジラがお気に召さない?
 そんなことは一言もいっておらん。60年代や70年代と違って、巨大生物としての怪獣が存在することを前提とした映画作りは受け入れられなくなっている。さりとて怪獣の存在理由を丁寧に説明したところで所詮、リアリズムには程遠く、しかも退屈な話にしかならない。このため、現代では怪獣を、生物を超越した正体不明の存在として描くことが多くなってきた。そんな中で「シン・ゴジラ」は、史上初めて変態するという生物的グロさをゴジラに与えることで、逆に超生命体としての個性を際立たせた点は評価できると思う。
 では教授が一番好きなゴジラ映画は何ですか?
 「ゴジラ」(1984年)以降では、「ゴジラVSビオランテ」(1989年)も捨てがたいが、金子修介監督の「ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃」(2001年)かな。併映の「とっとこハム太郎」が目当てで一緒に観に行った小学生の娘も、ハム太郎より面白かったと言ってたし・・・一般人(篠原ともえ)がゴジラの尻尾の一撃を受けて死ぬシーンとか、現代において「怪獣出現の恐怖」をぎりぎり描けていた稀有な映画だったと思う。平成ガメラシリーズを成功に導いた才能はゴジラ映画でも際立っていたな。
 とにかく公開中の「シン・エヴァンゲリオン」の興行成績も良いようだし、「シン・仮面ライダー」の製作も決定したそうです。これからは「シン・〇〇〇」の時代ですね。
 こうなりゃ、「シン・新幹線大爆破」、「シン・新仁義なき戦い」、「シン・真ゲッターロボ」も映画化だ!
 ・・・

カラー写真版 ウルトラ大怪獣(朝日ソノラマ)
カラー写真版 ウルトラ大怪獣(朝日ソノラマ)

 さて、子供のころ、最も大事にしていた朝日ソノラマの「カラー写真版 ウルトラ大怪獣」だが・・・
 歯切れが悪いですが、どうかしましたか?
 うむ、この図鑑には、例の宇宙人の写真が2枚も掲載されているのだ。それを知ってか知らずか、最近は相当、高値で取引されている。私は、2017年に本体を、2018年にソノシートを、それぞれオークションで入手したが、比較的美品を大一枚以内で落札できたのは幸いだった。この本の価値は、当時としては画期的な「ウルトラマン」、「ウルトラセブン」の放映リストを載せているところだ。また、他の図鑑と違って高学年を対象としており、ソノシートのドラマもやや大人向きになっている。なお、ソノシートはA面に「ウルトラマン」、B面に「ウルトラセブン」の歌とドラマがそれぞれ収録されているが、セブンの声がウルトラマンと同じで、「ジュワ!」でなく「シェア!」になっている。セブン終了から2年しか経っていないのに、すでにオリジナルの声が使われなくなっている点は興味深い。

・朝日ソノラマ「カラー写真版 ウルトラ大怪獣」
・定価390円、昭和45年9月7日発行
・監修 大伴昌司

・協力 円谷プロ
・32怪獣をカラー写真で紹介
・ソノシート うた「ウルトラマン」、「ウルトラセブン」

 ドラマ 脚本 藤川桂介、出演 青二プロ、音響 ワイマーサウンド・ビジュアル








 例の宇宙人について、コメントをお願いします。
 本件については、不用意な発言は慎みたい。この手の問題に直面したことがない人間には、解決にあたった当事者の苦労など知る由もないだろう。ただ、映像を視聴した感想を言うと、佐々木守-実相寺昭雄コンビにしてはメッセージ性が弱く、巷で言われているほどの名作とは思えなかった。被ばくの話など、そもそもテーマとして取り上げる気がなく、宇宙人の呼称やルックスだけが独り歩きしてしまった印象だ。しかし、このコンビに今、脚本と演出を頼んだら、以下のような作品を作るかもしれないと密かに思っている。
(あらすじ)自星での核戦争に疲れていたスぺル星人は、同じ銀河系で唯一、核爆弾使用の痕跡がある地球へ視察に訪れた。戦争終結へのヒントや、放射能による健康被害への対策について、何か学ぶところがあるのではと期待したスペル星人だったが、世界大戦は終結したのに核爆弾を未だ製造し続ける地球人に幻滅する。遅かれ早かれ、地球は核で滅ぶと考えたスペル星人は、兵士として地球の子供たちを自星へ連れ帰ることを画策する。宇宙時計に仕込んだ睡眠装置で子供たちを秘密基地へ誘導しようとしたスペル星人だったが、すんでのところでウルトラ警備隊に阻止される。怒ったスペル星人は巨大化し暴れるが、ウルトラセブンのアイスラッガーに倒されるのだった。スペル星人は、「いいのか、愚かな指導者たちを止められるのは、核の恐ろしさを知っている我々だけだぞ・・・」とつぶやき絶命する。ここで最後に浦野氏のナレーション。「こうしてスペル星人の悪だくみは阻止されました。さて、地球を滅ぼさんとするのは宇宙人でしょうか、それとも・・・核の恐ろしさは宇宙人に教わらなくても、私たちはすでに十分に知っています。私たちが身近にある危機に目を背けていると、地球が第二のスペル星になるのはそう遠い日のことではないでしょう・・・」

「ウルトラ怪獣写真えほん」(黒崎出版)
教授コレクション2
ウルトラ怪獣写真えほん」(黒崎出版
高校の同級生から500円で購入。例の宇宙人より、クール星人の方がプレミアもの。

愛すべきロボットたち 第3話「これが噂のダイナマイトロボ」

ダイナマイトロボ(EXPLOダイナマイト)

 今回は、「ダイナマイトロボ(正式名;EXPLOダイナマイト)」を紹介します。元々、アメリカのTopper Toys社が「ROBOTRONS」シリーズとして販売していました。英語名を「EXPLO ROBOT」と言います。詳細は不明ですが、ネットからの拾い画像によると、日本の「ニッコー」(NIKKO)という玩具メーカーが製造していたと判断されます。また、アメリカでは紙箱入り、日本では透明の円筒プラスチック入りで販売されていたようです。当時の販売価格は650円だったと思います。
 小学生のとき、スーパーのおもちゃ売り場で購入しました。小遣いの2倍もする高額商品だったので、当然、前借りです。スケルトンのボディと、一定時間歩行後に爆発してばらばらになるギミックが画期的でした。
 ヤフオクの出品はこれまで2回見ただけです。運よく落札できましたが、時期や価格は忘れてしまいました(結構、高かったかもしれません)。
 同じ「ROBOTRONS」シリーズの「ミサイルロボ(正式名;ROCKYミサイル)」(英語名「ROCKY」)も相当レアで、ヤフオクでは2019年に私が大一枚で落札した以外に見たことがありません。こちらも、歩行しながらミサイル3発を時間差で発射するという優れモノです。 

ダイナマイトロボ(EXPLOダイナマイト)
「ダイナマイトロボ」 爆発後

「ダイナマイトロボ」 左から左側面、背面、右側面

ミサイルロボ(正式名ROCKYミサイル)
「ミサイルロボ」 左から左側面、正面、右側面
「ダイナマイトロボ」
「ミサイルロボ」

祝!帰ってきたウルトラマン放送50周年 勝手に記念 ソフビ電動化計画
(No.6 宇宙大怪獣ベムスター)

ソフビ電動化計画「宇宙大怪獣ベムスター」
2011年完成

 今回は、第18話「ウルトラセブン参上!」に登場した宇宙大怪獣ベムスターを紹介します。
 可愛いルックスと鳴き声に反して、やたらめったらに強い宇宙怪獣で、ウルトラマンに一度は勝利します。第二期ウルトラシリーズの人気怪獣です。
 電動化には、「怪獣郷」ブランドのソフビを使用しました。非常に出来のよいソフビです。今回は、足裏に転倒防止の補助棒がついたオーソドックスな歩行スタイルを採用しています(本プロジェクトではこれを「アオシマ式」と称します)。腕を振り、口を開閉しながら歩きます。もちろん、鳴き声の再生も可能です。







ソフビ電動化計画「宇宙大怪獣ベムスター」
写真ー1

写真ー1:ソフビをばらしたところ
写真ー2:駆動装置を組み終えたところ
※当初は足裏を透明プラ板としていましたが、耐久性に難があるため2013年に現在の鋼板+鋼棒に改良しました。黒いパッチのように見えるのは伸縮性のある材料で、一部、ソフビと置き換えています。
写真ー3:完成後の右側面
写真ー4:背面
写真ー5:足裏


(教授のワンポイントアドバイス)

分割したソフビのネジ式接続具

 駆動部などの組込みのため一旦ばらしたソフビを元に戻すには接着が一番簡単ですが、それではメンテナンスのたびに接着剤を剥がす必要があります。そこで本プロジェクトでは、自作した接続具によるネジ止めを使用しています。以前アナウンスしたとおり、溶接を必要とせず、材料はホームセンターや通販で手に入るものばかりなので簡単に製作できると思います。今回は、M2ボルトを使用した接続具の作り方を紹介します。
 下の組写真を見ると製作は面倒に思えるかもしれませんが、概念図に示す通り、要は2穴の片方にナットが固定されているプレートを作るだけです。溶接の代わりに折りたたんだ金属板にナットを挟み込んで固定するイメージです。

分割したソフビのネジ式接続具

① ホームセンターなどで売っているステンレス板(厚み0.3mm)から、10mm×40mmの帯状の板を切り出します(写真は裏側の青いシールに寸法をマーキングした 状態)。
※アルミ板の方が柔らかく取り扱いは容易ですが、完成後はステンレス板の方が綺麗になります。磁石にひっつく点も有利かと思います。
② 普通のハサミでも切れますが、手を痛めることもあるので金切りバサミを使用しましょう。
③ 端から15mmの位置のセンターに錐(キリ)で穴を開けます(①の写真の端から2つ目または3つ目の+印の位置)。あまり大きな穴は必要ありません。
④ 穴が開いた状態。
⑤ 電動ドリルは必須アイテムです。ここでは2mm径のビットを使用します。
⑥ 錐で開けた穴の位置を電動ドリルで再度削孔します。
※いきなりドリルで削孔すると時間がかかる上に、作業中にビットが逃げて穴がずれたりするので、面倒がらずに事前に錐で穴を開けるようにしましょう。
⑦ 錐で穴を開けると穴周りにバリが発生するので、カッターでバリを取っているところ(⑬のようにルーターでバリを削ると怪我をしません)。
⑧ 小ねじM2を穴に通し、ねじが飛び出さない程度に六角ナットを締めます。
⑨ ナットが内側になるよう、ステンレス板を真ん中から軽く折り曲げます。
⑩ 六角形が軽く浮き出る程度に、ペンチでナット周りを押さえていきます。
⑪ ステンレス板を真ん中の折れ線から開いてネジとナットを取り除き、再度真ん中から軽く折り曲げます。穴に錐を通し、折り曲げた2枚を貫通する穴を開けます。
⑫ 電動ドリル(2mm径ビット)で削孔します。
⑬ バリを取り除きます。
⑭ ステンレス板を真ん中の折れ線から少し開いて、内側の青いシールをはがします。
⑮ ⑩でできた六角形の窪みにナットを落とし込みます。
⑯ ペンチでナット周りをしっかりと押さえていき、ナットが動かないよう固定します。
⑰ ソフビの形に合わせ接続具を曲げた方が良い場合には、事前にネジを通してから曲げます。
※ネジを通さずに接続具を曲げると、穴がずれて後からネジが通らなくなることがあります。
⑱ ネジ穴の反対側(端から15mm)に、錐と電動ドリルで固定用の穴を開けます。
⑲ バリを取り除きます。
⑳ 完成した接続具。上が固定用の穴で、下がネジ穴。
㉑ プロジェクトでは、ネジ穴に使用するネジ(写真上)には開け閉めする頻度が高いので耐久性の高い鋼製ネジを使用し、固定用に使用するネジ(写真下)には間違ってネジを緩めることがないよう透明のプラネジを使うことが多いですが、プラネジは結構、簡単に折れるので注意して下さい。
㉒ モナカ割りソフビの腹側に接続具を設置した状態。この場合、背中側がネジ穴になります。
※ ネジ穴を背中側にすることで鋼製ネジが正面から見えにくくなります。腹側のプラネジが気になる場合、塗装して下さい。
㉓ ネジ穴にネジを通し、背と腹を接続した状態(上が腹で、下が背中)。ネジ穴位置にソフビの外側から穴を開ける際、穴の位置がずれるとソフビの背と腹に隙間ができたりしますが、その場合、固定用の穴を長孔にして調整して下さい。
㉔ 左右の首または肩2ヶ所、左右の脇2ヶ所、股(尻尾の付け根)1ヶ所の5ヶ所程度で接続すれば十分ですが、ソフビの隙間が気になる人は接続具を追加して下さい。