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2022年冬特別号

東風力研究所だより

 空飛ぶ移動基地ジャンポール・フェニックスにある東風力(こうちりょく)研究所では、所長の東風太郎(こちたろう)教授 と、准教授の東風ジロー(こちじろー) が日々、東風力の平和利用を目的に研究を行っている。今日も二人は、テレビでワールドカップを観戦しながら熱い議論を交わすのだった。
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■教授、円谷プロ会長に遭遇

 ♪Water ~~ Water ~~ Water スティック手に持って~~冷やせ!冷やせ!冷や水かけるぞ Water マァァン~♫。
 はて?ウォーターマンとは?
 ファイヤー!フラッシュ!!(いきなり火球を投げつける)
 あちち!何するんですか!
 日本から出たことのない田舎者め!ネイティブは Water を「ウォーター」でなく「ワラー」と発音する。従って Water マンは「ウォーターマン」でなく「ワラーマン」だ。
 「ミラーマン」の様な感じですが、とにかくダサい名前ですね・・・で、そのワラーマンって何なんですか?

ワラ―マン
ワラ―マン

 話は円谷プロの会長に会った10月にさかのぼる。
 な、何ですと~!
 と言っても、10月19日~21日に東京ビッグサイトで開催された「産業交流展2022」の初日に、円谷プロ代表取締役会長兼CEOの塚越隆行氏によるプレミアム講演があったので、観に行っただけだ。
 よくその姿で会場に入れましたね。
 ふん。私もスーツを着れば、その辺のビジネスマンに負けない気品と風格があるからな。
 で、会長はどんな話をされてたのですか?
 うむ。「産業交流展」というだけあって、円谷プロが本格的に進出しようとしているVRやメタバースなどの分野で、ビジネスパートナー求むという感じの話が中心だった。しかし、会長の話はどうしても「ウルトラマンの円谷プロ」になるんだよな~。円谷プロは日本のディズニーを目指すべきと私は思っているし、さすれば「ミッキーマウス(ウルトラマン)」だけでなく、円谷なりの「ドナルドダック」や「トイ・ストーリー」も必要だと思うんだ。
 「ファイヤーマン」や「マイティジャック」、「スターウルフ」などの番組と登場キャラも大事にしろと言うことですね。
 そうだ。で、会長が新しいビジネスプランを円谷プロに送ってくれ、というので、「崖の上のブニョ」、「となりのトドラ」などの長編特撮映画、あるいは新しいヒーロー「ワラーマン」が活躍するTVシリーズの製作を持ちかけてみようと思っているのだ。
 ブニョにトドラって・・・それからワラーマンって、どうみても「レインボーマン」のダッシュ3にファイヤーマンの眼をくっつけたようにしか見えませんが・・・
 もちろんワラーマンも愛の戦士だから、7つの姿に変身できるぞ。みんなが大好き、誠直也さん主演の「ファイヤーマン」は炎の化身だから、ダッシュ2だ!
 ・・・

産業交流展公式ウェブサイトより
産業交流展2022 公式ウェブサイトより

大森一樹監督逝く

 大森一樹監督が、11月12日に急性骨髄性白血病のため亡くなられました。70歳でした。
 特撮ファンからすると、ゴジラを本当の意味で復活させ、現在まで続くシリーズの礎を築いた大恩人と言ってよいだろう。1984年の映画「ゴジラ」は、東宝が力を入れてセールスした映画だったが、当時のファンからすると望んでいたものとちょっと違っていた。それから5年後、大森監督は「モスラ対ゴジラ」(1964年)など全盛期のゴジラ映画を彷彿とさせながらも、トレンディドラマのような雰囲気も感じさせる全く新しいゴジラ映画を世に送り出した。
 1989年公開の「ゴジラvsビオランテ」ですね。
 今、DVDを観るとさすがに古臭さを感じるところもあるが、何と言っても伊福部昭氏の音楽を効果的に使ったのが成功で、自衛隊との攻防も含め「こういうゴジラを待っていた」と当時のファンに受け入れられた。次作の「ゴジラvsキングギドラ」(1991年)を最後にメガホンを取ることはなかったが、「ゴジラvsモスラ」(1992年)、「ゴジラvsデストロイア」(1995年)では脚本を担当するなど、いわゆるvsシリーズのヒットに貢献し、ゴジラ映画のシリーズ化に繋げた功績は本当に大きいものがある。
 主人公の恋人役で2011年に亡くなったスーちゃん(田中好子)が出演していますが、若くて可愛いですね~。同じく2008年に亡くなった峰岸徹さんも陸上自衛隊の権藤一佐役で出演していますが、ワイルドで格好いい役柄ですね。
 みんな、亡くなっていって寂しいな。私たちもいつかは死ぬのだが、ゴジラやウルトラマンは、これから先もずっと生き続けてくれることを願っているぞ。

TOHO VIDEO 「ゴジラVSビオランテ」(東宝株式会社)
TOHO VIDEO 「ゴジラVSビオランテ」(東宝株式会社)
■ついでにゴジラ映画を2本観た
DVD「モスラ対ゴジラ」(東宝株式会社)の付録絵葉書
DVD「モスラ対ゴジラ」(東宝株式会社)の付録絵葉書

「モスラ対ゴジラ」(1964年)
 昭和30年代を代表するゴジラ映画で、これが一番好きと言うファンは多い。とにかくセットの大きさ、エキストラの多さなど、現在では考えられないスケール感に驚く。ゴジラ登場シーンで暴れまくる尻尾のシーンは、子供の頃に新しい怪獣登場と間違えたほど生物感に溢れている。モスラの動き、飛行シーンも後の映画のCGを凌駕する出来である。ゴジラが時々、アップになるが、大そう悪人面で面白い。

DVD「ゴジラ対メカゴジラ」(東宝株式会社)の付録絵葉書
DVD「ゴジラ対メカゴジラ」(東宝株式会社)の付録絵葉

「ゴジラ対メカゴジラ」(1974年)
 こちらはゴジラ誕生20周年記念作品で、昭和40年代の終わりに公開された。福田純監督は、本当はこういった大人向けのスパイアクションものが撮りたかったんだろうなと思わせるほど演出に冴えがある。中野昭慶特技監督も当時の低予算には苦しんだそうだが、ゴジラとメカゴジラの攻防シーンはものすごい爆発シーンの連続で、迫力ある特撮シーンを生み出している。沖縄の怪獣キングシーサーを甦らせるための歌「ミヤラビの祈り」も個人的には好きだ。

エーダイのプラモデル「ベンケイガニ」

エーダイプラモデル「ベンケイガニ」

 カニがおいしい季節がやってきましたので、今回はエーダイのプラモデル「ベンケイガニ」を紹介します。「水の生物シリーズ」で、他には「ハマガニ」があります。精密スケール4倍と謳われています。また、「昆虫シリーズ」もあり、こちらは精密スケール3倍となっています。箱絵によると、「アブラゼミ」、「ミンミンゼミ」、「クワガタ虫」などのラインアップとなっています。
 「ベンケイガニ」は350円で、当時、小学校の友人が持っていたものをトレードで入手しました。ゼンマイでハサミを動かしながら本物そっくりに歩き、しかも塗装済みということで、素晴らしいプラモデルだと子供心に感心した記憶があります。
 手持ちのものは2006年にオークションで未組立の製品を入手し、組立てたものです。経年劣化で様々な部位が破損したので、相当、手を入れて補強しています。ゼンマイもへたってきて、短い時間しか歩かなくなってきましたが、何と言っても造形が素晴らしく、眺めるだけで楽しい出色のプラモデルです。

エーダイプラモデル「ベンケイガニ」
表箱
エーダイプラモデル「ベンケイガニ」
説明書
動画

訃報 水木一郎氏

水木一郎氏(日本コロムビア オフィシャルサイトより)
日本コロムビア オフィシャルサイトより

 アニソン界の帝王、「アニキ」こと水木一郎氏が12月6日、肺がんのため亡くなられました。74歳でした。最近で言うと、「ウルトラマンオーブ」の主題歌「オーブの祈り」(2016年)で素晴らしい歌声を聞かせてくれました。心からご冥福をお祈りします。